陶舗やまわの店蔵は、川越大火後の明治26年に建てられ、現存する入母屋形式の土蔵造りとしては日本で最大級の規模です。5つの観音開きの窓を持ち、4段の厚く長い軒蛇腹の上に大きな千鳥破風が南面しています。また、目を大屋根、降り棟、鬼瓦が隅棟に接するあたりに転じてみると、そこに鬼門を見すえる6寸ばかりの瓦製の鍾馗様の姿があります。剣を右手に豊かな黒鬚を逆立て、屋敷全体をその小さな体で精一杯守護するかのようで、愛らしいです。

土蔵造りの見どころの一つとして、鬼瓦の影盛とともにあげられるのが、二階に開かれた店窓・観音開きの造形です。左官職の最も腐心する部分で、直線を駆使した蛇腹の造り込みは、漆喰細工の美を表現しています。

連続テレビ小説「つばさ」の舞台・川越

平成21年上半期のNHK朝の連続テレビ小説「つばさ」の舞台は川越でした。弊店の外観が、ヒロインつばさの生家「甘玉堂」として使われました。

また、平成19年に、天皇皇后両陛下、スウェーデン国王夫妻をお迎えしました。平成20年には、高円宮妃久子様がお立ち寄りになりました。